お肌のトラブル

コラーゲンの安全性って?

コラーゲンは、タンパク質の一種で、人の体の中のタンパク質全体の三割を占めると言われています。
人の体の中でコラーゲンのある部位は、皮膚が一番多く約四割、骨、関節などに二割、残りは、内蔵や血管、脳など広範囲に分布しています。
特に、皮膚や骨、関節に多く分布していることから、サプリメントなどでこれを補給することで、美容効果や関節などの病気の予防効果が期待できると言われています。

コラーゲンのサプリメントは、人の体の中にあるコラーゲンと同質なもので出来ているのではなく、摂取した時に消化、吸収を良くするために分子量の小さい(分子の構造がより簡単な)コラーゲンペプチドのような物質が配合されています。
そして、このような物質は、動物や魚などから抽出されたコラーゲンから作られます。
このようなサプリメントなどの摂取によるコラーゲンの安全性については、元々人の体の中にある物質と同じものですから、ほとんど問題にならないのですが、一部ではアレルギーなどを起こすことがあると報告されています。

アレルギーに関しては、アトピー性の皮膚炎の人が、コラーゲンのサプリメントを摂取したところ手足に痒みや水ぶくれのような症状が現れたという報告例があり、摂取を止めたところ回復したそうです。
また、別の例では、蕁麻疹などを発症したというものもあります。
他のアレルギーとしては、紫外線への異常反応や出血班が出たりするというような例も報告されています。

アレルギー以外で問題になることは、サプリメントなどに使われている(ニワトリなどの)元のコラーゲンの安全性が十分検証されていない場合があります。
特に、妊娠中や授乳中の女性ように摂取する物質によっては胎児や乳児への影響が大きいと考えられる人では、摂取を避けることが推奨されています。
上記の例は、数としては少ないものですが、もし、コラーゲンのサプリメントの摂取で何らかの異常が見られた時には、すぐに摂取を中止して医師の診断をあおいで下さい。

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